ここでは、ニホンカナヘビを飼育したいと考えている方、
飼育しているけど、何を気を付ければいいかわからない方に、
ニホンカナヘビが、なりやすい病気を中心に、
その予防法と対策をお伝えします。
気を付けて!二ホンカナヘビを飼育するときの注意点(病気予防)
4月~10月頃に日本中でよくみられる日本のトカゲ。
ニホンカナヘビを飼うのは簡単だと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ニホンカナヘビは爬虫類。
犬や猫と違って飼育環境によっては病気になりやすかったり、
最悪の場合、死に至ってしまいます。
ここでは比較的になりやすい病気3つ
〇脱水
〇脱皮不全
〇クル病
に焦点をあてて、症状と原因と対策を紹介していきます。
脱水
まず初めに「脱水」です。
脱水の症状・原因・対策を見ていきましょう。
症状:口の中が渇き、食欲が落ちる
原因:水分を摂取せず、もしくは接種できず
長時間過ごす
対策:
・水受け等を用意し、新鮮な水をためておく。
・霧吹きを使用する
カナヘビは基本的にたまった水を認識し、
自ら飲める方の爬虫類ですが、
心配であれば、ケージの側面に霧吹きで水滴を付けるか、
直接鼻に水滴を付けてぺろぺろ舐めさせてあげると
脱水を防ぐことができます。
脱皮不全
次に「脱皮不全」です。
脱皮不全の症状・原因・対策を見ていきましょう。
症状:脱皮した皮がむけずに残っていしまい、
指先などは放っておくと壊死して切れてしまいます。
原因:飼育環境の湿度が低く、うまく皮がはがれない
対策:
・湿度の高いエリアを用意したり、霧吹きなどで湿度を上げる。
・自分で体などをこすりつけられるよう、倒木などをレイアウトする
・あまりにも取れない場合は、足先がつかるくらいのお湯で
温浴を行う(30℃くらいのぬるま湯)
カナヘビは指先としっぽの先が非常に細く、
脱皮不全が起こりやすい箇所になります、
また、しっぽと体といった形で2段階で脱皮するので、
体の脱皮殻を見つけたら指先をみて、
しっぽの脱皮殻を見つけたらしっぽの先を見てあげてください。
クル病(代謝性骨疾患)
最後に「クル病」です。
クル病の症状・原因・対策を見ていきましょう。
症状:カルシウム不足により、骨が変形したり、
骨がスカスカになり骨折しやすくなる
原因:爬虫類の血液中はカルシウム濃度が一定に保たれています。
カルシウムを吸収するのにビタミンD3が必要なのですが、
ビタミンD3が少なくなって血液中のカルシウム濃度が下がると、
骨に蓄えられているカルシウムを血液中に放出し、
血液中のカルシウム濃度を保っています。
野生下では日光を浴び、ビタミンD3を体内で生成しているのですが、
飼育下では日光が不足しがちで、
カルシウムの放出が続いてしまい、クル病になってしまいます。
対策:
・窓際にケージを置き、日光が直接当たるようにする。
・日光が当たりにくい場合はUVBライトを設置し、
昼間はON、夜はOFFにする
・エサにビタミンD3入りのカルシウムパウダーをまぶし(ダスティング)、
エサを与える
我が家では日光が当たりにくいので、
写真のようにUVBライトを照射しています。
日陰を用意して、日陰に隠れられるようにしてあげてください。
まとめ
今回紹介したのはあくまで代表例です。
爬虫類に詳しい獣医さんとなると中々見つかりにくいので、
対策を行い、健康で長生きしてもらいましょう!
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